◆舗装工事とは◆
舗装工事とは、人や車が安全に通行できるよう、道路などの地盤面にアスファルトやコンクリートを敷き固める工事です。
人や車などが安全に通る事が出来るようにする為に行われます。
◆舗装工事の種類◆
舗装工事は、アスファルト舗装、コンクリート舗装の2つに分けられます。
〇アスファルト舗装とは
アスファルト舗装とは、アスファルトに砕石、砂などの骨材を混ぜて加熱し、敷きならしてローラーなどで転圧する施工方法です。
施工期間が短く、防水性や透水性を高める事に特化しています。
しかし、デメリットとして耐熱性と耐久性が弱く、定期的な補修工事が必要となります。
〇コンクリート舗装とは
コンクリート舗装とは、石と水とセメントを混ぜたコンクリート合材で舗装する施工方法です。
アスファルト舗装に比べ、固く、耐久性があるので、駐車場などの多くはコンクリート舗装が行われています。
耐熱性に優れ、夏でも温度が上がりにくいのでアスファルト舗装に比べると定期的な補修が必要ない点がメリットになります。
しかし、養生期間が必要な為施工期間が長くなる点と材料が増えるというデメリットが有り、コストが高くなります。
◆仮復旧と本復旧◆
舗装の復旧には、仮復旧と本復旧の2種類が有ります。
〇仮復旧とは
人孔蓋枠交換工や管の敷設工事、調査工等を行い、その工事で道路や歩道を掘った場所をその日に埋戻してアスファルトを敷き直す復旧を仮復旧と云います。
〇本復旧とは
本復旧には、一次本復旧と二次本復旧が有ります。
一次本復旧とは、従来工法とは異り管工事終了直後、その掘削幅で本復旧仕様の路盤を作成する工法です。
その後、養生期間をおいてから、表層アスファルトのみ本復旧仕様にて打ち替えを行ないます。
〇なぜ、本復旧をせず仮復旧をするのか?
2つ理由が挙げられます。
1つ目は、車や歩行者の交通を長時間妨げないようにする為。
2つ目は、施工直後の路盤は、掘削した箇所により路盤の沈下の具合が異なるので、路盤が落ち着く(沈下する)のを待つ為。
2つ目の路盤が落ち着くのを待たないで、その日に本復旧をしてしまうと、せっかく復旧をしているにも拘わらず再度復旧が必要な舗装になってしまいます。
◆本復旧工事(D交通)の流れ◆
・施工前
①現地調査を行う
舗装の種類の確認や舗装をする広さなど元請け会社や区土木事務所等と決める
・一次本復旧
②現場の規制を行う
カラーコーンや看板などを道路に置き施工の段取りを行う
③舗装切断工
本復旧を行う箇所を舗装カッター等で切断を行う
④既設舗装版撤去工
今まで使用されていた舗装を捲り、撤去します
⑤路盤工
既設の舗装の撤去が完了したら、路盤の敷き均し、転圧、不陸整正を行い、でこぼこが無い綺麗な路盤にします
⑥乳剤散布
乳剤を路盤に散布します(プライムコート)。
乳剤とは、アスファルトの微粒子を水に分散させたもので、乾燥することで硬化します。
この特性から高温のアスファルト混合物と路盤の砕石とを接着する用途や路面保護に使用されます。
今回は、アスファルトと路盤の砕石との結合をより強力にする為に行います。
⑦安定処理工&基層工&中間層工&乳剤散布
瀝青安定処理、加熱アスファルト混合物を順に敷き均し、転圧を行います。
層が変わる毎に乳剤を撒きタックコートを行います。
⑧養生砂
基層の上に養生砂を撒き、本復旧の際に表層を捲りやすいようにします。
⑨表層工(仮復旧)
最後に、表層の敷き均し、転圧を行います。
・二次本復旧
①舗装切断工
前回、施工した範囲で舗装切断を行います。
②表層撤去工
前回、施工した表層部分のみ撤去します。
③養生砂清掃&乳剤散布
前回、撒いた養生砂を清掃し、タックコートを行います。
④表層工(本復旧)
敷き均し、転圧を行います。
解放温度になったら現場から撤収します。
◆まとめ◆
上記が舗装工事についてになります。
皆様のご参考になりましたら幸いでございます。
◆施工事例◆
本復旧が含まれている施工事例は下記に記載します。
◆有限会社弘建工業で請け負っている他の工事についてもブログにて紹介しております
⭐有限会社弘建工業のSNSは下記リンクへ⭐